株式会社SBI証券 - 顧客データ活用によるマーケティングの変革
SBI証券は「顧客中心主義」を掲げ、データ活用マーケティングを通じて口座開設後の取引開始率を従来の8倍に向上させる成果を上げました。
同社では、人材育成を重視し、マーケティングの基盤・体制構築のために部門横断の専任チームを組織。顧客属性や行動データの分析による深い顧客理解に基づき、セグメントごとに最適化されたマーケティング施策を実施しています。こうした組織力とデータ活用の融合により、顧客満足度向上とともに、顧客の取引開始率の飛躍的な向上を実現しています。本事例では、SBI証券の人材育成とマーケティングの取り組みについて詳しくご紹介します。
この事例では、次の内容について詳しく解説しています。
課題
- SBI証券は、顧客層の拡大に伴い、特に投資初心者や若年層向けの適切なマーケティング施策が必要となり、従来の方法では十分な効果を得られない課題に直面していました。
解決策
- 部門から選抜された人材を集め、マーケティング専任チームを組織し、データ活用のスキルを養成しました。この育成により得た知識とノウハウを各部門に浸透させ、顧客の行動データや属性情報を分析し、セグメントごとに最適なマーケティング施策を展開しました。
成果
- データ活用マーケティングにより、口座開設後の取引開始率が従来の8倍に向上し、またその他の商品訴求施策でも従来の10倍の効果を上げるなど、大きな成果を収めました。
部門横断型の顧客データ活用の自走化
今求められるマーケティング人材は、単にマーケティング施策を行うだけに留まらず価値創造まで担える人材です。しかし、マーケティング人材の需要は高まっていますが、確保が思うように進んでいない企業も少なくありません。そこで企業がマーケティング人材の確保・育成をしていくことが重要です。
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経営視点を持つ人材の育成 : マーケティング担当者向けに経営戦略の研修を実施し、経営者目線を有する人材の育成につなげる。
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クロスファンクショナルな経験の提供 : マーケティング以外の部門で業務経験をすることで、幅広い視野を持つマーケティング人材の育成につなげる
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キャリアパスの明確化 : マーケティング職の成長過程を明確に示し、長期的なキャリア形成をサポートする体制作りにつなげる
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組織全体でマーケティング意識を醸成する : マーケティングを全社的な取り組みとして位置づけ、社員全員が価値創造に取り組む文化を作る
これらの取り組みを行い、マーケティング人材の確保・育成を行い、企業価値の向上を図っていくことが重要となります。
成功事例から得られる知見
SBI証券の成功事例から得られる知見は、人材育成とデータ活用が顧客満足度向上の鍵となる点です。部門横断の専任チームを組織することで集中的にマーケティング人材の育成を強化し、従業員のスキルアップと組織力の向上を図りました。
また、データ分析により顧客の行動や属性を把握し、その情報を基にしたセグメントごとのマーケティング戦略を実施することで、取引開始率が従来の8倍に向上しました。顧客ニーズに応じた最適な施策の推進は、同様の課題を抱える企業にとって非常に参考となるアプローチです。