CDPの構築・運用を通じて、データによる事業変革を加速させる


GROUP INTERVIEW

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ソフトバンク、博報堂、トレジャーデータの合弁会社として2019年に発足したインキュデータ株式会社。データ活用の戦略策定と各種施策の実施を総合的に支援する同社では、社内のチームとお客さまとの間に立ってプロジェクトを推進するプロジェクトマネージャー(以下、PM)を募集しています。データ活用の最先端を走る同社で、どのようなスキルや経験が得られるのか、現役のPMの二人にお話を伺いました。

ソリューション本部
データソリューション部 PMチームリーダー/末留 辰也

ソフトバンクグループのITインフラ企業にてクラウドサービスの営業に従事。その後2019年1月にトレジャーデータに参画。同10月に創業メンバーの一員としてインキュデータに出向。幅広い業界への営業活動を行い多数の案件を受注。受注後のPJ運営にも関わり、大手生命保険会社や大手飲食チェーンなどのプロジェクトに参加。2022年4月にインキュデータに正式入社。CDP構築案件のプロジェクトマネージャー業務に従事。

ソリューション本部
データソリューション部 PM/鈴木 啓生

大手人材サービス企業にて、Webサイトの解析周りを中心とした分析業務や計測実装を3年以上経験。その後、同企業内でCDP(Treasure Data)支援サービスを立ち上げ、2021年より同企業でマネージャーとしてCDP支援サービス部門を担当。複数社のTreasure Data環境の構築~運用支援など、自身がエンジニア~プロジェクトマネジメントなど対応しながら支援を実施。2022年よりインキュデータに参画。データ活用におけるコンサルティングサービスやプロジェクトマネジメント支援を提供する。

三社の強みを結集し、お客さまのデータ活用を強力にサポート

──まず初めに、インキュデータのPMが担う役割と、その強みを教えてください。

末留 辰也

データ活用やDXの推進によってお客さまのビジネスを成長させるために、CDP(Customer Data Platform)の構築や運用プロジェクトのマネジメントを行うのがPMの役割です。

当社はソフトバンク、博報堂、トレジャーデータの合弁会社として設立された背景を持つことから、さまざまなケイパビリティを持つメンバーが集まっており、システム構築とビジネス活用の両輪でプロジェクトを進められる点を強みとしています。

一般的にCDPのプロジェクトは、うまく進められないと「作ったのに使われないシステム」が生まれてしまいがちです。しかし、われわれはそうならないように、お客さまのビジネスのニーズをしっかりとくみ取ることを大切にしています。

また、システム構築と並行して、マーケティング活動や分析作業の擦り合わせも行います。このようにインキュデータのPMには、さまざまな要素を踏まえてプロジェクトをコントロールする役割が求められます。

──どのような体制でプロジェクトを進めていますか。

末留 辰也

プロジェクトごとにエンジニアやデータサイエンティスト、マーケターなどとチームを組んで進めています。PMがカバーする業務範囲はメンバーの特性やプロジェクトの性質などによって異なりますが、各自で柔軟に対応しています。

当社のPMは現在7名ですが、バックグラウンドは多様です。大手SIerのPM経験者やSaaSを導入するベンダのPM経験者、事業会社側でデータ基盤を扱ってきた者もいれば、自分のようにIT製品の営業出身でPM業務は未経験だったメンバーもいます。

PMにはシステムからデータ分析、マーケティングまで幅広い知識が必要ですが、コア業務はプロジェクトのフロントに立ち、お客さまの信頼を得ることです。不足している知識についてはメンバー同士で補いながら進めていけるので、どのようなバックグラウンドの方でも、これまで培ってきた強みを生かしながら活躍できると思います。

──インキュデータのPMとして働く上で、どのようなことを重視していますか。

末留 辰也

一つは、カウンターとなるお客さまの立場を的確に理解することです。経営企画部やシステム部の場合もあれば、マーケティング部の場合もあります。お客さまのモチベーションやプロジェクトが始まった背景を知ることで、PMのスタンスは自然と定まります。

もう一つ重視しているのは、お客さまにとって可能な限り分かりやすく伝えることです。前述の通り、異なる立場のお客さまがプロジェクト内に集まっているケースもあるので、システム用語やマーケティング用語が十分に理解されていない状況になることもあります。そんな時、PMが双方の立場に寄り添って、分かりやすくそれぞれの立場に立った話し方をすると、お客さまは「自分たちに寄り添ったコミュニケーションを取ってくれる相手だ」と感じてくださり、信頼関係を築きやすくなります。

ビジネストレンドの最前線で、大企業の事例を学べる

──インキュデータのPMとして活躍するには、どのような経験やマインド、スキルが求められますか。

末留 辰也

PMにはCDPの製品知識とともに、データ基盤の構築やWeb解析に関する知識が求められるため、そうした経験を持った方は大歓迎です。

ただ、それよりも必要になるのが、コミュニケーション力です。PMの重要な役割の一つに「期待値調整」があります。プロジェクトが始まる時点でお客さまの期待値が高すぎたり、具体化が不十分だったりする場合は、PMは現実的な提案を通じて未来への適切な道筋を示さなくてはなりません。

また、チーム運営において、PMはあらゆる意思決定を担っていく立場にいます。プロジェクトを進める上で問題が生じないように、PMは判断が行われた理由についてメンバー全員の理解を促し、腹落ちしている状態にしなければなりません。こうした社内外の多くのステークホルダーを巻き込むコミュニケーション力は、インキュデータのPMに最も求められるスキルといえるでしょう。

──インキュデータでPMとしてキャリアを積み重ねる魅力を教えてください。

末留 辰也

昨今のビジネストレンドのど真ん中であるデータ活用の領域において、最前線で経験を積めることは、キャリアを築く上で大きな財産になることは間違いありません。当社のお客さまは売上1千億円以上の大企業が中心ですから、社会的インパクトの大きな企業がどのようなデータ活用に取り組んでいるのかを具体的に知ることができるのも、インキュデータで働くからこそ得られる魅力だと思います。

また、大手コンサルティング企業とは異なり、階層ごとに業務が細かく分かれているわけではないので、PMはシステムからマーケティングまで幅広い分野をリードすることになります。自分自身の強みを伸ばすことも、不足している知識を補うこともできるため、個別のスキルとプロジェクトの進行に不可欠な総合的視点の両方を養えるでしょう。

個人的に、PM最大のやりがいは、お客さまに「あなたと仕事ができて良かった」と言っていただけることに尽きます。データ活用のビジネスをリードするスキルを身に付けつつ、お客さまの喜ぶ顔を間近で見られる仕事がしたいと思っている方は、ぜひインキュデータでのキャリアを検討してみてください。

業界トップクラスの実績。PMとして成長できる環境がある

──鈴木さんは2022年にインキュデータに入社したそうですが、転職のきっかけと入社の決め手について教えてください。

鈴木 啓生

入社前はトレジャーデータのパートナー会社で、CDPの開発や導入、運用、保守を行うプロジェクトに携わっていました。そこで私はマネージャーとして、品質管理や案件管理を行っていました。転職を考え始めたのは、管理職への昇進を打診された際に、もう少し現場で経験を積みたいという気持ちが芽生えたからです。

かつてインキュデータとは共同提案を行ったことがあったので、その圧倒的な導入実績や、人材のレベルの高さについてはよく知っていました。業界トップクラスのポテンシャルを持つこの会社ならば、CDP領域でさらなるスキルアップが期待できると思い、入社を決めました。

──インキュデータへの転職に際して、不安はありませんでしたか。

鈴木 啓生

ハイレベルなプロフェッショナル集団の中で、自分の経験がどこまで通用するか分からず、最初は少し不安でしたね。しかし実際は、CDPのプロジェクトマネジメントを通じて培ってきた経験が生きる部分が多く、業務知識の面で大きな苦労はありませんでした。

「新たな環境で、しかもリモートワークの状況下で人間関係を築いていけるだろうか」という心配もありましたが、人事部や同じ部署のメンバーが対面コミュニケーションの機会を積極的に設けてくれたおかげで、自然と打ち解けられました。お互いにどんな人間なのかを早い段階で知れたことは、その後の業務を円滑に進める上でとても役に立ったと感じます。

──現在の担当業務をお聞かせください。

鈴木 啓生

大きく二つの業務を担当しています。一つは、CDPが稼働しているお客さまの定期的な追加開発のプロジェクト推進。もう一つは、コンサルタントとしてお客さまのプロジェクトに入り込み、マーケティング支援やCDP開発におけるPMO(Project Management Office)支援を行う業務です。

当社では一般的に、営業チームからPMが案件を引き継いでCDPプロジェクトを組成しますが、システムの導入を伴わない形でデータ活用戦略のコンサルティングを行う場合もあり、私はその両方に携わっています。

コンサルタント目線を持つPMは、より大きな価値を提供できる

──特に印象に残っているプロジェクトはありますか。

鈴木 啓生

インキュデータでは「アイデアが自走できる世界をつくる。」というパーパスを掲げています。「アイデア」を「クライアント」と言い換え、環境構築やプロセスを整備し、伴走支援をすることで、クライアント自身がデータに基づきあらゆる意思決定とアクションを実行できる状態(クライアントの自走化)を実現することが、プロジェクトの最大のゴールとなります。

ある関西のお客さまのCDP初期構築を支援したプロジェクトでは、PMとしてプロジェクトの進行やスケジュール管理のほか、過去のエンジニア経験を生かしてお客さまに対する具体的な情報提供や助言を行いました。

お客さまの内製化に対する強い希望を受けて、われわれはナレッジやデータクレンジングのロジックといった情報をきめ細かく提供し、お客さまの理解を深めていきました。それが奏功して、当初七割ほどの業務をわれわれが担当していましたが、現在はその割合が逆転し、ほぼお客さまの自走化が実現しています。

一定の成果を出せたのは、プロジェクトを進める過程で、お客さま自身が問題解決にたどり着けるような対話を心がけてきたからだと思います。何かエラーが発生した際は、なぜそれが起きたのかをお客さまにまず確認してもらった上で対応を進めたり、過去に発生した類似の事例を踏まえてどのような対応が検討可能かをお客さまに考えていただいたりして、自立につながるコミュニケーションを継続してきました。

私は、PMにはカスタマーサクセスとしての一面も必要だと思っています。お客さまの最終的に目指す姿を意識した上で適切なかじ取りができることは、インキュデータのPMに求められる能力であり、同時に魅力的な部分でもあります。

──プロジェクトメンバーとはどのように連携したのでしょうか。

鈴木 啓生

エンジニアとデータサイエンティストとチームを組んで取り組みました。横のつながりがシームレスで、職種の違うメンバーとの連携が取りやすいのは、インキュデータの特長です。

また、プロジェクトを進める際、できるだけエンジニアやデータサイエンティストが作業に集中してリソースを確保できるよう、お客さまとの対面コミュニケーションは私が責任を持って行うなど、お互いの役割を尊重したチーム運営によって、プロジェクト全体のパフォーマンスが向上するよう、PMとして意識しています。

──最後に、インキュデータのPMならではのやりがいをお聞かせいただけますか。

鈴木 啓生

インキュデータは成果に対して徹底的にこだわる会社です。私はその影響を受けて「PMはコンサルタントでもある」という考えを強く持つようになりました。「自分が入ることによってどのような価値を生み出すか?」という視点を持つことによって、PMが価値提供できる範囲が大きく広がると分かったからです。

PMという枠を超えて「お客さまを自らの働きで成長させていきたい」「そのためにいろいろな知識を貪欲に学んでいきたい」という思いの方とお会いできることを、楽しみにしています。

出典:ビズリーチ 公募ページ「インキュデータ株式会社」(2023年11月16日公開)より転載

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